BIA-ALCLとは異なる、乳房インプラント周囲瘢痕組織内に生じる扁平上皮癌(SCC)について注意喚起
UPDATE: Reports of Squamous Cell Carcinoma (SCC) in the Capsule Around Breast Implants - FDA Safety Communication
要約
FDAは、乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)とは異なる、乳房インプラント周囲の瘢痕組織内に生じる扁平上皮癌(SCC)について注意喚起する。
詳細
FDAは2022 年 9 月に、乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)とは異なる、乳房インプラント周囲の瘢痕組織内に発生するSCCや各種リンパ腫について注意喚起をした。2023 年 1 月までに、死亡した3例を含む19 症例のBIA-ALCL とは異なる同SCCの文献情報が集まり、今回FDAは、再度注意喚起する。同SCCは、インプラント留置から約 7 〜 42 年で発生しており、乳房インプラント後面の瘢痕組織内に発生することが多いことが判っているが、発生率や原因や危険因子については判っていない。