海外ジャーナルレビュー : 「その他」

香港大が湖北省外への中国COVID-19伝播様式を報告
First-wave COVID-19 transmissibility and severity in China outside Hubei after control measures, and second-wave scenario planning: a modelling impact assessment [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:その他
ジャーナル名:The Lancet
年月:April 2020
巻:395
開始ページ:1382
【背景】
中国では1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大規模封じ込め政策が実施され、成功を収めたとされるが、湖北省外での第一波伝播様式はどのようなものだったのか。University of Hong KongのWuらは、COVID-19症例が最も多かった北京市・上海市・深セン市・温州市、および10省における、ウイルス実効再生産数(Rt)、同諸市と31省での確定致命率(cCFR)を推算・報告している。
【結論】
Rtは1月23日(封じ込め措置実施後)から大幅に低下し、その後1を下回っている。湖北省外のcCFRは0.98%で、これは湖北省の約1/5未満であった(5.91%)。流行規模がまだ小さい時点で封じ込め措置を緩和(Rt>1に上昇)した場合、積極的再介入によって有病率がその後ベースラインレベルに戻っても、緩和期間に応じ累積感染者数は指数関数的に増加した。
【評価】
2月初旬に武漢からの拡大を初めてシミュレートした香港大(https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30260-9/fulltext)による、その後の中国全土伝播に関する報告である。ロックダウンやその緩和の帰結、致死率に関し重要な情報を出しているが、各省の原データの信憑性や、PCR検査の深達性(特に介護施設)等に関する考察は欠けており、中国データの根本的欠陥である検査総数の不明性に関しては言及がない。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(その他)
The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Journal of the American Medical Association (JAMA)、British Medical Journal (BMJ)、Annals of Internal Medicine (Ann Intern Med)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2020

今日の治療薬 2020
出版社:南江堂

5,060 円(税込)

診療報酬2020【BASIC】点数表

診療報酬2020【BASIC】点数表
出版社:医学通信社

3,300 円(税込)

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携
出版社:日本心臓リハビリテーション学会

6,600 円(税込)

Medical Online English Site