海外ジャーナルレビュー : 「その他」

死体ドナーからの子宮移植後出産を報告
Livebirth after uterus transplantation from a deceased donor in a recipient with uterine infertility [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:その他
ジャーナル名:The Lancet
年月:December 2018
巻:392
開始ページ:2697
【背景】
2014年以降、生体ドナーからの子宮移植後出産が11例報告されており、2011年からは死体ドナーからの移植も10例試みられたが、出産に至っていない。ブラジルUniversity of Sao PauloのEjzenbergらはMayer-Rokitansky-Kuster-Hauser症候群の先天的子宮欠損女性(32歳)に対する死体ドナー(死亡時45歳)からの子宮移植後出産の1例を報告している。
【結論】
2016年9月に子宮移植が施行され、術後経過は良好、免疫抑制療法を継続しながらも、術後37日には初経がみられ、月経周期は26〜32日、整であった。術後7ヶ月で体外受精・胚移植を行い、2017年12月に帝王切開術により正常に出生した(出生時体重:2550g、Apgarスコア:1分値9点; 5分値10点; 10分値10点)。母体子宮は術中に摘出され、免疫抑制療法は中止、術後経過は母子ともに良好である。
【評価】
メディアに広く取り上げられた「事件」である(https://www.nytimes.com/2018/12/05/health/uterus-transplant-birth.html)。ドナー範囲の拡大、移植技術の向上に寄与しうる知見の獲得等、医学上のメリットがあるが、子宮移植全般は「代理母」オプションとの競合に晒されている。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(その他)
The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Journal of the American Medical Association (JAMA)、British Medical Journal (BMJ)、Annals of Internal Medicine (Ann Intern Med)
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