海外ジャーナルレビュー : 「その他」

常識に挑戦する「選択的分娩誘発は有益」を学会発表
LB01: A randomized trial of elective induction of labor at 39 weeks compared with expectant management of low-risk nulliparous women [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:その他
ジャーナル名:American Journal of Obstetrics & Gynecology
年月:January 2018
巻:218
開始ページ:S601
【背景】
選択的分娩誘発(IOL)は好ましくない、という常識は正しいか。NIHのGrobmanらは、低リスク初産妊婦6,106名を対象として、これを検証するRCTを行い(対照:待機的管理[EM])、Society for Maternal-Fetal Medicine学会発表を行った。IOLは39週で行い、一次アウトカムは周産期有害事象複合、二次アウトカムは帝王切開(CS)である。
【結論】
IOLの一次アウトカム有効性を確認した(発生:4.4% vs. 5.4%[RR:0.81])。二次アウトカム(CS)でもIOLが有効であり(18.6% vs. 22.2%[RR:0.84])、子癇前症・妊娠高血圧も同様だった。この効果に、人種‐民族・年齢・BMI・修正 Bishopスコアによる差は認められなかった。
【評価】
学会では驚異をもって受け取られたという(https://www.medpagetoday.com/obgyn/pregnancy/70910)。ガイドライン変更を帰結しうる重要な結果である。著者らは、ガイドラインのエビデンスとなったものはすべて観察研究か小規模RCTであるとし、ここでの結果をディフェンドしている。これに挑戦する大規模RCTは企画しがたいともみられるが、どの程度どのように実診療を変えるかは不明である。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(その他)
The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Journal of the American Medical Association (JAMA)、British Medical Journal (BMJ)、Annals of Internal Medicine (Ann Intern Med)
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