海外ジャーナルレビュー : 「理学療法」

ヘルニア性坐骨神経症への手術は保存療法よりも痛みを軽減する
Surgery versus Conservative Care for Persistent Sciatica Lasting 4 to 12 Months [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:理学療法
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:March 2020
巻:382
開始ページ:1093
【背景】
腰椎椎間板ヘルニアによる慢性的坐骨神経痛の疼痛軽減には、手術療法と保存療法はどちらが有効か。London Health Sciences CentreのBaileyらは、L4-L5、もしくはL5-S1腰椎椎間板ヘルニアと4〜12ヶ月継続している坐骨神経痛患者128名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。患者を顕微鏡的ヘルニア摘出術群と6ヶ月の標準的保存療法群に割り付けた。一次アウトカムは、6ヶ月後のvisual analogue scale評価による疼痛強度である。
【結論】
手術の一次アウトカム効果を認めた(2.8 vs. 5.2、調整平均差2.4)。2次アウトカムであるOswestry Disability Indexと12ヶ月での疼痛度でも手術が優れた。手術による有害イベントは9例発生し、再手術が1例あった。
【評価】
これまでの研究では椎間板ヘルニア患者が主だったが、長期的な坐骨神経症患者に手術ターゲットを限定することで良好なアウトカムを得た。疼痛軽減は優越性を認めたが、手術をファーストチョイスにするには、介入時期やヘルニアの重症度など考慮すると弱い結論であるとの意見もある。
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