海外ジャーナルレビュー : 「癌」

再発・難治多発性骨髄腫でのVd療法にselinexor追加でPFS延長:BOSTON試験
Once-per-week selinexor, bortezomib, and dexamethasone versus twice-per-week bortezomib and dexamethasone in patients with multiple myeloma (BOSTON): a randomised, open-label, phase 3 trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet
年月:November 2020
巻:396
開始ページ:1563
【背景】
Selinexorは、XPO1を阻害する選択的核外輸送阻害薬(SINE)であり、第2相試験において3クラス抵抗性の多発性骨髄腫(MM)患者に対し一定の奏効を示している。ポーランドMedical University of SilesiaのGrosickiらは、世界21ヵ国で1-3ラインの治療歴を持つMM患者を対象に、selinexor+ボルテゾミブ+デキサメタゾンまたはボルテゾミブ+デキサメタゾンを割り付ける第3相ランダム化比較試験BOSTONを実施した(n=402)。
【結論】
フォローアップ期間中央値13.2ヵ月で、無増悪生存期間の中央値はselinexor追加群で13.93ヵ月、Vd療法群で9.46ヵ月であった(ハザード比0.70)。グレード3〜4の有害事象として血小板減少症、倦怠感、貧血、肺炎が好発した。グレード2以上の末梢神経障害はselinexor追加群で少なかった(オッズ比0.50)。selinexor追加群の24%、Vd療法群の30%が死亡した。
【評価】
ファースト・イン・クラスの経口薬で、最初の第3相である本試験において、標準Vd療法への追加によりPFSを延長することを示した。r/r MMでの新たな標準治療となりうる。MMのほか、DLBCLや神経膠腫などでも検証が行われている。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2020

今日の治療薬 2020
出版社:南江堂

5,060 円(税込)

診療報酬2020【BASIC】点数表

診療報酬2020【BASIC】点数表
出版社:医学通信社

3,300 円(税込)

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携
出版社:日本心臓リハビリテーション学会

6,600 円(税込)

Medical Online English Site