海外ジャーナルレビュー : 「癌」

切除不能なRAS変異大腸がん肝限局転移ファーストラインでのベバシズマブ+mFOLFOX6:BECOME試験
Bevacizumab Plus mFOLFOX6 Versus mFOLFOX6 Alone as First-Line Treatment for RAS Mutant Unresectable Colorectal Liver-Limited Metastases: The BECOME Randomized Controlled Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Journal of Clinical Oncology
年月:September 2020
巻:38
開始ページ:3175
【背景】
切除不能な大腸がん肝限局転移例では分子標的薬+化学療法により肝転移の根治的切除を目指す治療が行われるようになっているが、ベバシズマブはRAS変異を有する患者では効果が限定される可能性が示されている。中国Fudan UniversityのTangらは、切除不能なRAS変異大腸がん肝限局転移患者の初回治療として、ベバシズマブ+mFOLFOX6またはmFOLFOX6単独を割り付け、肝転移R0切除率を比較するランダム化比較試験BECOMEを実施した(n=241)。
【結論】
フォローアップ期間中央値37.0ヵ月で、肝転移R0切除率はベバシズマブ+mFOLFOX6群で22.3%、mFOLFOX6単独群で5.8%であった。ベバシズマブ+mFOLFOX6群は客観的奏効率が高く(54.5% vs. 36.7%)、無増悪生存期間(9.5ヵ月 vs. 5.6ヵ月)、全生存期間(25.7ヵ月 vs. 20.5ヵ月)が延長した。ベバシズマブ追加は、蛋白尿、高血圧の増加と関連した。
【評価】
切除不能大腸がん肝限局転移例を対象とした初の第3相試験であり、RAS変異陽性患者でベバシズマブとmFOLFOX6を併用することで肝転移の切除率を大きく引き上げられることを示した。第2相レベルでは他にも多くのレジメンで評価が行われており、さらなる検証が期待される。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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