海外ジャーナルレビュー : 「癌」

早期子宮頸がんでの低侵襲手術は再発リスク:観察研究のメタ解析
Survival After Minimally Invasive vs Open Radical Hysterectomy for Early-Stage Cervical Cancer: A Systematic Review and Meta-analysis [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:JAMA Oncology
年月:July 2020
巻:6
開始ページ:1019
【背景】
早期子宮頸がんに対する腹腔鏡またはロボット支援による低侵襲手術は近年採用が広がってきたが、LACC試験において、期待に反し開腹術に劣ることが示され、その地位は揺らいでいる。University of Texas MD Anderson Cancer CenterのNiteckiらは、システマティックレビューにより早期子宮頸がん患者で低侵襲手術と開腹による広汎子宮全摘出術を比較した観察研究を同定、メタアナリシスを実施した。
【結論】
49件の研究が同定され、15件(n=9,499)がメタアナリシスに含まれた。530件の再発と451名の死亡が報告された。プールされた再発・死亡ハザードは、低侵襲手術患者で71%高かった(ハザード比1.71)。死亡についても同様であった(1.56)。この相関についての異質性は低または中程度であった。低侵襲手術におけるロボット支援手術の割合は、再発・死亡との相関に有意な影響を与えなかった。
【評価】
観察研究のメタ解析でも、低侵襲手術によるリスク増加が示された。低侵襲手術には合併症減少や入院期間短縮などの短期的ベネフィットがあるが、長期的なリスクと併せて慎重に考量・選択されるべきであろう。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2020

今日の治療薬 2020
出版社:南江堂

5,060 円(税込)

診療報酬2020【BASIC】点数表

診療報酬2020【BASIC】点数表
出版社:医学通信社

3,300 円(税込)

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携
出版社:日本心臓リハビリテーション学会

6,600 円(税込)

Medical Online English Site