海外ジャーナルレビュー : 「癌」

切除可能・境界膵がんでの術前化学放射線治療はOS改善せず:PREOPANC試験
Preoperative Chemoradiotherapy Versus Immediate Surgery for Resectable and Borderline Resectable Pancreatic Cancer: Results of the Dutch Randomized Phase III PREOPANC Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Journal of Clinical Oncology
年月:June 2020
巻:38
開始ページ:1763
【背景】
切除可能膵がんでは術後化学療法のベネフィットが確立されているが、術前治療はどうか。オランダUniversity of AmsterdamのVersteijneらは、切除可能または切除可能境界の膵がん患者を、術前化学放射線治療(ゲムシタビン3コースと放射線15×2.4Gy)または即時外科手術に割り付ける第3相多施設ランダム化比較試験PREOPANCを実施した(n=246)。
【結論】
全生存期間の中央値は術前治療群16.0ヵ月、即時手術群14.3ヵ月で有意差はなかった(ハザード比0.78)。R0切除率はそれぞれ71%、40%であった。術前化学放射線治療は、無病生存期間と無局所領域再発期間の延長と関連した。腫瘍が切除され術後補助化学療法が開始された患者に絞った生存解析では、術前治療による全生存期間の改善が示された(35.2ヵ月 vs. 19.8ヵ月)。
【評価】
術前治療群ではDFSが改善し、OSも良好な傾向がみられたものの、有意な差は示せなかった。日本ではPrep-02/JSAP-05試験が、切除可能膵がんでの術前ゲムシタビン+S-1併用によるOS改善を示しており、切除可能例ではゲムシタビン+S-1が提案されている。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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