海外ジャーナルレビュー : 「癌」

食事介入で乳がん発症・死亡を減らせる:Women’s Health Initiative試験大規模長期結果
Dietary Modification and Breast Cancer Mortality: Long-Term Follow-Up of the Women’s Health Initiative Randomized Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Journal of Clinical Oncology
年月:May 2020
巻:38
開始ページ:1419
【背景】
脂肪摂取量と乳がんの関係については多くの観察研究が行われてきたが、結果には一貫性がない。Harbor-UCLA Medical CenterのChlebowskiらは、乳がん歴がなく脂肪摂取量が一日エネルギー量の32%以上の50〜79歳閉経後女性(n=48,835)を、脂肪摂取量を一日エネルギー量の20%まで低下させ、野菜・果物・穀物の摂取を増やす食事介入群と通常食事群に4:6で割り付けたランダム化比較試験Women’s Health Initiative Dietary Modificationの長期フォローアップ結果を報告した。
【結論】
中央値8.5年の介入期間中、乳がん発症率と乳がんによる死亡率は介入群で低下傾向であり(非有意)、乳がん後の死亡率は、介入期間と中央値16.1年のフォローアップ期間を通じ有意に低下した。乳がん後死亡の減少は、フォローアップ19.6年目の現在も持続しており(ハザード比0.85)、乳がんによる死亡も減少している(0.79)。
【評価】
低脂肪食を促進する介入により長期的な体重減少がもたらされ、乳がん後死亡の減少につながったと考えられる。5万人20年に及ぶ大規模RCTで、食事節制介入の1つのマイルストーンとなった。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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