海外ジャーナルレビュー : 「癌」

早期乳がん術前化学療法へのペムブロリズマブ追加は有望:I-SPY2試験から
Effect of Pembrolizumab Plus Neoadjuvant Chemotherapy on Pathologic Complete Response in Women With Early-Stage Breast Cancer: An Analysis of the Ongoing Phase 2 Adaptively Randomized I-SPY2 Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:JAMA Oncology
年月:May 2020
巻:6
開始ページ:676
【背景】
早期乳がんの術後(または術前)では補助化学療法により再発リスクを低減することが出来るが、免疫チェックポイント阻害薬を追加する意義はあるか。University of ChicagoのNandaらは、ステージIIまたはIIIの高リスク乳がん患者に対する標準的術前化学療法に試験薬剤を追加する第2相適応ランダム化比較試験I-SPY2において、HER2陰性患者に対する術前化学療法へのペムブロリズマブ追加の有効性を評価した。
【結論】
対照群181名、ペムブロリズマブ群69名(うち29名がトリプルネガティブ)が解析に含まれた。HER2陰性患者における病理学的完全奏効率(pCR)はペムブロリズマブ群44%、対照群17%、HER2陰性・HR陽性患者ではそれぞれ30%、13%、トリプルネガティブ患者では60%、22%と、いずれも第3相成功の確率85%以上でI-SPY2試験を卒業となった。
【評価】
複数の製薬会社の薬剤を並行して検証するプラットホーム方式とアルゴリズムによる適応的ランダム化、ベイズ解析に基づく「卒業」など先進的なデザインで注目される同試験から、HER2陰性・HR陽性では初の卒業となった。トリプルネガティブ患者でのベネフィットは、最近KEYNOTE-522試験の結果(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1910549)によって裏書きされている。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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