海外ジャーナルレビュー : 「癌」

全摘除後PSA再発した前立腺がんでの救済ホルモン療法有効性はPSAレベルでわかる:RTOG 9601試験の二次解析
Association of Presalvage Radiotherapy PSA Levels After Prostatectomy With Outcomes of Long-term Antiandrogen Therapy in Men With Prostate Cancer [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:JAMA Oncology
年月:May 2020
巻:6
開始ページ:735
【背景】
前立腺全摘除後のPSA再発例では救済放射線治療の有効性が認められており、RTOG 9601試験ではこれに加えてホルモン療法(ビカルタミド)を併用することで全生存期間を延長することが示された。University of MichiganのDessらは、同試験(n=760)の二次解析を行い、放射線治療前のPSAレベルがホルモン療法追加を予測するか調査した。
【結論】
PSAが1.5 ng/mL超のグループ(n=118)では、抗アンドロゲン療法が12年全生存率で25%のベネフィットと関連したが(ハザード比0.45)、1.5 ng/mL以下のグループでは、1%の差しかなかった(0.87、非有意)。サブ解析では、PSAが0.61〜1.5 ng/mLのグループで抗アンドロゲン療法のベネフィットがみられた(0.61)。0.60 ng/mL以下のグループでは抗アンドロゲン療法により前立腺がん以外による死亡リスクが増大していた(1.94)。
【評価】
放射線治療前のPSAレベルによって、長期抗アンドロゲン療法の恩恵を受けうる患者を特定できる可能性を示唆した。副作用なども考慮すれば、抗アンドロゲン療法の併用はPSAレベルの高い患者でのオプションと見なせそうだ。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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