海外ジャーナルレビュー : 「癌」

進行膀胱がんでの一次治療にアテゾリズマブ+プラチナ化学療法:IMvigor130試験
Atezolizumab with or without chemotherapy in metastatic urothelial cancer (IMvigor130): a multicentre, randomised, placebo-controlled phase 3 trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet
年月:May 2020
巻:395
開始ページ:1547
【背景】
アテゾリズマブは転移性尿路上皮がんの二次治療として初めて承認された免疫チェックポイント阻害薬であり、一次治療でも検証が進んでいる。Icahn School of Medicine at Mount SinaiのGalskyらは、治療歴のない局所進行・転移尿路上皮がん患者を、アテゾリズマブ+プラチナ化学療法、アテゾリズマブ単独療法、プラセボ+プラチナ化学療法の3群に割り付ける第3相多国籍ランダム化比較試験IMvigor130を実施した(n=1,213)。
【結論】
ITT集団における無増悪生存期間の中央値は、アテゾリズマブ+化学療法群8.2ヵ月、プラセボ+化学療法群6.3ヵ月であった(層別ハザード比0.82)。全生存期間の中央値は、アテゾリズマブ+化学療法群16.0ヵ月、プラセボ+化学療法群13.4ヵ月であった(0.83)。アテゾリズマブ単独群とプラセボ+化学療法群の全生存期間ハザード比は1.02であった。薬剤投与中止に至る有害事象は、アテゾリズマブ+化学療法群34%、アテゾリズマブ単独群6%、プラセボ+化学療法群34%で発生した。
【評価】
アテゾリズマブの併用は化学療法を上回り、転移性膀胱がんの新たなオプションとなりうる。膀胱がん一次治療では他に、ペムブロリズマブと化学療法を併用するKEYNOTE-361試験、ニボルマブとイピリムマブを併用するCheckMate 901試験なども進行している。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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