海外ジャーナルレビュー : 「癌」

進行肝がんへのアテゾリズマブ+ベバシズマブ、ソラフェニブを超える:IMbrave150試験
Atezolizumab plus Bevacizumab in Unresectable Hepatocellular Carcinoma [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:May 2020
巻:382
開始ページ:1894
【背景】
切除不能な肝細胞がんの一次治療としては、ソラフェニブによる分子標的治療が10年にわたり第一選択となってきた。Geffen School of Medicine at UCLAのFinnらは、全身治療歴のない切除不能肝細胞がん患者を、アテゾリズマブ+ベバシズマブまたはソラフェニブに2:1で割り付ける第3相国際ランダム化比較試験IMbrave150を実施した。
【結論】
ITT集団には501名が含まれた。初回解析の時点で、ソラフェニブ群と比したアテゾリズマブ+ベバシズマブ群の死亡ハザード比は0.58であった。12ヵ月生存率はアテゾリズマブ+ベバシズマブ群67.2%、ソラフェニブ群54.6%であり、無増悪生存期間はそれぞれ6.8ヵ月、4.3ヵ月であった(ハザード比0.59)。グレード3・4の有害事象はアテゾリズマブ+ベバシズマブ群の56.5%、ソラフェニブ群の55.1%で発生した。アテゾリズマブ+ベバシズマブ群で頻発したグレード3・4有害事象として、高血圧が15.2%でみられた。
【評価】
アテゾリズマブ・ベバシズマブの併用治療はOSで初めてソラフェニブを上回る成績を示し、副作用プロフィルも良好であった。切除不能肝がんにおける新たな標準治療となるだろう。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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