海外ジャーナルレビュー : 「癌」

男性の乳がんはなぜ死亡率が高いのか
Overall Mortality After Diagnosis of Breast Cancer in Men vs Women [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:JAMA Oncology
年月:September 2019
巻:5
開始ページ:1589
【背景】
男性の乳がんは全乳がん症例の1%ほどを占め、女性のそれよりも死亡率が高いことが報告されている。アメリカVanderbilt University のWangらは、National Cancer Databaseを用いた全国規模コホート研究を行い、男性乳がん(n=16,025)、女性乳がん患者(n=1,800,708)の全生存率およびこれに影響する因子を探った。
【結論】
全生存率は男性45.8%、女性60.4%、3年生存率は86.4%、91.7%、5年生存率は77.6%、86.4%と、すべての病期を通じて男性患者の方が死亡率が高かった。死亡率の男女差のうち、63.3%は臨床特徴および過少治療と関連した。この関連は、診断後3年以内(66%)、早期がん(ステージIで30.5%)で顕著であった。ただし、臨床特徴・治療因子・年齢・人種・治療アクセスについて調整したあとも、男性患者の死亡率は高いままであった。
【評価】
男性乳がん患者は女性患者よりも死亡率が高いことを確認し、臨床特徴の違いと不十分な治療がこの過剰死亡の大半を説明することを示したが、不明な点はなお多い。FDAは、もっと多くの男性患者を乳がん臨床試験に含めるように求めていく方針である(https://www.fda.gov/regulatory-information/search-fda-guidance-documents/male-breast-cancer-developing-drugs-treatment)。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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