海外ジャーナルレビュー : 「癌」

大腸腺腫の摘除後サーベイランスは高強度の方が良い:費用対効果解析
High-Intensity Versus Low-Intensity Surveillance for Patients With Colorectal Adenomas: A Cost-Effectiveness Analysis [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Annals of Internal Medicine
年月:November 2019
巻:171
開始ページ:612
【背景】
大腸がん検診で腺腫が発見され摘除を受けた患者での、至適なサーベイランス期間についてはなお論争的である。オランダErasmus MC University Medical CenterのMeesterらは、アメリカがんレジストリの、大腸がん検診後に低リスク腺腫または高リスク腺腫の摘除を受けた50、60、70歳の患者集団におけるマイクロシミュレーションモデル研究により、サーベイランス強度による生涯ベネフィット・コストを比較した。
【結論】
サーベイランスなしの場合、50歳患者の生涯大腸がんリスクは低リスク腺腫患者で10.9%、高リスク患者では17.2%であった。内視鏡検診、低強度サーベイランス(低リスクでは10年後、高リスクで5年後)、高強度サーベイランス(低リスクでは5年後、高リスクで3年後)は、大腸がん発症をそれぞれ39%、46%-48%、55%-56%低下させた。高強度サーベイランスのコストは、低強度サーベイランスと比してQALYあたり3万ドル未満であった。
【評価】
この問題を検証するため、ヨーロッパで大規模試験EPoSが行われているが(NCT02319928)、結果の判明には時間を要する。本研究は、最長20年のフォローアップ期間を持つレジストリのデータを用いて、高強度サーベイランスが費用効率的であることを示した。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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