海外ジャーナルレビュー : 「癌」

中咽頭がんでの経口腔ロボット支援手術(TORS)、QOLで放射線治療に劣る:第2相ORATOR試験
Radiotherapy versus transoral robotic surgery and neck dissection for oropharyngeal squamous cell carcinoma (ORATOR): an open-label, phase 2, randomised trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet Oncology
年月:October 2019
巻:20
開始ページ:1349
【背景】
経口腔ロボット支援手術(TORS)は、アメリカにおける中咽頭扁平上皮がん(OPSCC)の主要なオプションとなっているが、ランダム化比較試験によって他のモダリティと比較されたことはない。カナダWestern UniversityのNicholsらは、T1-T2、N0-2のOPSCC患者を、放射線療法またはTORS+頸部郭清に割り付け嚥下関連QOLを比較する第2相ランダム化比較試験ORATORを実施した(n=68)。
【結論】
1年時点でのMD Anderson Dysphagia Inventory総スコアは、放射線治療群で86.9、TORS群では80.1であった。放射線治療群では好中球減少症、難聴、耳鳴が多く報告され、TORS群では開口障害が多く報告された。TORS群の1名がTORS後の出血により死亡した。
【評価】
先行研究とは反対に、初のRCTでは放射線治療群でQOLが良いことが示唆された。とはいえ両群の差は「臨床的意義のある差」に達しておらず、概ね同程度とみなしうる。日本では、TORSは現時点で保険収載されていない。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2020

今日の治療薬 2020
出版社:南江堂

5,060 円(税込)

診療報酬2020【BASIC】点数表

診療報酬2020【BASIC】点数表
出版社:医学通信社

3,300 円(税込)

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携

指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携
出版社:日本心臓リハビリテーション学会

6,600 円(税込)

Medical Online English Site