海外ジャーナルレビュー : 「癌」

前立腺がんの二次がんリスクは光子線治療より重粒子線治療で低い
Risk of subsequent primary cancers after carbon ion radiotherapy, photon radiotherapy, or surgery for localised prostate cancer: a propensity score-weighted, retrospective, cohort study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet Oncology
年月:May 2019
巻:20
開始ページ:674
【背景】
放射線治療は前立腺がんの治療として一般的であるが、外科的治療と比して二次がんリスクがわずかに上昇することが知られる。日本National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology(量子科学技術研究開発機構)のMohamadらは、1995年以降に国立放射線研究所で重粒子線治療を受けた前立腺がん患者および大阪府がん登録のデータを用い、限局性前立腺がんにおける重粒子線治療・光子線治療・外科的治療の二次がんリスクを解析した。
【結論】
重粒子線治療を受けた患者1,455名、光子線治療を受けた1,983名、外科的治療を受けた5,948名が含まれた。傾向スコア重み付け解析では重粒子線治療は、光子線療法(ハザード比0.81)・外科的治療(0.80)と比して二次がんリスクが低かった。一方、光子線療法は外科的治療と比してリスクが高かった(1.18)。
【評価】
重粒子線がん治療をリードする放医研からの報告で、一般的な光子線治療よりも二次がんリスクを低減することを実証した。より長期の前向検証が不可欠となるが、重粒子線治療の広範な採用に向けた貴重なデータである。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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