海外ジャーナルレビュー : 「癌」

消化管がん術後のビタミンD補充は再発を予防できるか:AMATERASU試験
Effect of Vitamin D Supplementation on Relapse-Free Survival Among Patients With Digestive Tract Cancers: The AMATERASU Randomized Clinical Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:April 2019
巻:321
開始ページ:1361
【背景】
ビタミンDはがん発症抑制との関連が示唆されており、RCTによる検証が繰り返し行われている。日本Jikei University School of Medicine(東京慈恵会医科大学)のUrashimaらは、同大学病院のステージI-IIIの消化器(食道から直腸)がん患者に、術後ビタミンD補充(2000 IU/d)またはプラセボを割り付けるランダム化比較試験AMATERASU 5を実施した(n=417)。
【結論】
再発はビタミンD群の20%、プラセボ群の26%で生じ、5年無再発生存率はそれぞれ77%・69%であった(ハザード比0.76、非有意)。死亡はビタミンD群15%・プラセボ群15%で、5年全生存率は82%・81%で差はなかった(0.95)。サブグループ解析では、ベースラインの血清25(OH)Dレベルが20-40 ng/mLの患者グループで、ビタミンD群での5年無再発生存率の有意な改善が認められた(85% vs. 71%、0.46)。
【評価】
年齢調整を行った事後解析ではビタミンD群での再発リスクの減少が認められた。併載論文のSUNSHINE試験においては有転移大腸がんでの高用量ビタミンDの利益が示唆されており(http://doi.org/10.1001/jama.2019.2402)、術後の二次予防に何らかの役割を持つ可能性がある。AMATERASUシリーズでは、肺がん術後再発での予防効果を検証するAMATERASU 4も進行中である。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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