海外ジャーナルレビュー : 「癌」

局所進行頭頸部がんでの導入化学療法は有効か?:GORTEC 2007-02試験
Induction Chemotherapy Followed by Cetuximab Radiotherapy Is Not Superior to Concurrent Chemoradiotherapy for Head and Neck Carcinomas: Results of the GORTEC 2007-02 Phase III Randomized Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Journal of Clinical Oncology
年月:November 2018
巻:36
開始ページ:3077
【背景】
局所的に進行した頭頸部扁平上皮がんに対しては、化学放射線療法あるいはセツキシマブ併用放射線療法が標準的に行われる。フランスInstitut de Cancerologie de LorraineのGeoffroisらは、遠隔転移のないN2b/N2c/N3頭頸部扁平上皮がんに対して、ドセタキセル・シスプラチン・フルオロウラシル(TPF)導入化学療法後のセツキシマブ併用放射線療法、またはカルボプラチン・フルオロウラシル化学療法と同時の放射線療法を割り付ける第III相多施設ランダム化比較試験GORTEC 2007-02を実施した(n=370)。
【結論】
TPF導入化学療法群では重度の好中球減少症が多く、6.6%が治療関連死があった。中央値2.8年のフォローアップ期間で、2年無増悪生存率は導入化学療法群36%・標準治療群38%で群間差はなかった。局所制御・全生存率にも有意差はなかった。遠隔転移は導入化学療法群で減少した(ハザード比0.54)。
【評価】
導入化学療法群で遠隔転移は減少したものの、その他のアウトカムに差はなく毒性イベントも多かった。導入化学療法+放射線療法へのセツキシマブ追加をみたDeLOS-II試験も発表されているが、結果はネガティブであった(http://doi.org/10.1093/annonc/mdy332)。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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