海外ジャーナルレビュー : 「癌」

ステージIII肺がんでの化学放射線療法後durvalumab、全生存率も改善:PACIFIC試験
Overall Survival with Durvalumab after Chemoradiotherapy in Stage III NSCLC [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:September 2018
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
PACIFIC試験は、プラチナベース化学放射線療法の複数サイクル後に病勢進行の見られなかったステージIIIの非小細胞肺がん患者(n=713)に、抗PD-L1抗体薬durvalumabまたはプラセボを2:1で投与する第III相ランダム化比較試験であり、さきにdurvalumab群での無増悪生存期間の延長を報告している。H. Lee Moffitt Cancer CenterのAntoniaらは、二次エンドポイントである全生存率について報告した。
【結論】
2年全生存率はdurvalumab群で66.3%、プラセボ群では55.6%と、durvalumabにより有意に延長した(ハザード比0.68)。無増悪生存期間についての更新解析では、durvalumab群17.2ヶ月・プラセボ群5.6ヶ月であった(0.51)。死亡または遠隔転移までの期間はそれぞれ28.3ヶ月・16.2ヶ月(0.53)、グレード3・4の有害事象は30.5%・26.1%であった。
【評価】
PFS結果に基づき、ステージIIIのNSCLCにおける初の承認PD-L1抗体薬となったが、OSについても従来の化学放射線療法を上回る堅固な有効性を実証した。ネオアジュバントなど、維持療法以外のセッティングでも検証が期待される。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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