海外ジャーナルレビュー : 「癌」

治療開始時のステロイド使用はPD-1/PD-L1阻害剤の効果を弱める?
Impact of Baseline Steroids on Efficacy of Programmed Cell Death-1 and Programmed Death-Ligand 1 Blockade in Patients With Non-Small-Cell Lung Cancer [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Journal of Clinical Oncology
年月:October 2018
巻:36
開始ページ:2872
【背景】
非小細胞肺がん(NSCLC)患者ではさまざまな症状に対してステロイドが用いられるが、PD-1阻害剤の有効性を制限することが懸念されている。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのArbourらは、PD-1阻害剤またはPD-L1阻害剤による単剤治療を受けた進行NSCLC患者(n=640)において、治療開始時のコルチコステロイド使用とアウトカムとの関連を調査した。
【結論】
患者の14%が、呼吸困難・疲労・脳転移などの適応で、PD-1/PD-L1阻害療法の開始時に一日10 mg以上のステロイドを受けていた。多変量解析では、10 mg以上のステロイド利用は客観的奏効率の低下(オッズ比0.42)、無増悪生存期間の短縮(1.31)、全生存期間の短縮(1.66)と関連した。
【評価】
免疫療法の有害事象管理に用いられるステロイドは免疫療法の有効性を妨げないとするデータも存在するが、本研究ではベースラインのステロイド使用が不良アウトカム因子であることが示された。免疫療法が予定されている患者では、非ステロイドオプションも含め慎重な考慮が必要と思われる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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