海外ジャーナルレビュー : 「癌」

HPV検査による子宮頸がん検診は細胞診を置き換えるか:HPV FOCAL試験
Effect of Screening With Primary Cervical HPV Testing vs Cytology Testing on High-grade Cervical Intraepithelial Neoplasia at 48 Months: The HPV FOCAL Randomized Clinical Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:July 2018
巻:320
開始ページ:43
【背景】
子宮頸がんの検診戦略としては細胞診による検診の有効性が示されてきたが、HPV検査による検診のエビデンスも増加している。カナダUniversity of British ColumbiaのOgilvieらは、25-65歳の女性を、HPV検査による検診(陰性の場合は48ヶ月後に再検診)を行う介入群と液状化検体細胞診による検診(陰性の場合は24ヶ月・48ヶ月後に再検診)を行う対照群に割り付けるランダム化試験を実施した(n=19,009)。
【結論】
48ヶ月時点でのCIN3+検出率は介入群で1,000件あたり2.3名、対照群で5.5名であり(リスク比0.42)、CIN2+検出率はそれぞれ5.0名・10.6名(0.47)と、いずれも介入群で少なかった。ベースラインでのHPV検査で陰性の女性では、細胞診で陰性であった女性よりも、48ヶ月累積CIN3+発生率が低かった(0.25)。
【評価】
HPV単独検診については各団体ガイドラインでも対応が分かれ、ASCOやUSPSTFは臨床試験による確認を要請していた。この大規模RCTは、HPV検査単独検診が子宮頸部前がん病変をより正確に検出することを示した。HPV検査の重要な懸念点として偽陽性増加の問題があるが、この試験では累積CIN+発生率は両群で同等であった。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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