海外ジャーナルレビュー : 「癌」

閉経前乳がんでの術後ホルモン療法、卵巣機能抑制追加は有効:SOFT・TEXT試験の長期結果
Tailoring Adjuvant Endocrine Therapy for Premenopausal Breast Cancer [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:June 2018
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
International Breast Cancer Study Groupによる2つのランダム化試験、SOFT試験は閉経前乳がん女性での術後療法としてタモキシフェン(TAM)単独・TAM+卵巣機能抑制・エキセメスタン(EXE)+卵巣機能抑制を1:1:1で(n=3,047)、TEXT試験はTAM+トリプトレリン・EXE+トリプトレリンを1:1で割り付けた(n=2,660)。2015年に発表された統合解析では、TAMへの卵巣機能抑制の追加は無効、EXE+LHRHaのTAM+LHRHaに対する優位性が示された。オーストラリアUniversity of NewcastleのFrancisらは、SOFT試験・TEXT試験の長期結果を報告している。
【結論】
SOFT試験の8年無病生存率は、TAM群78.9%・TAM+卵巣抑制群83.2%・EXE+卵巣抑制群85.9%であり、卵巣抑制の追加は有意に優れた。8年全生存率はそれぞれ91.5%・93.3%・92.1%、化学療法後にも未閉経であった女性では85.1%・89.4%・87.2%といずれもTAM単独に対してTAM+卵巣抑制群で有意に優れた。化学療法を受けたHER2陰性女性での8年遠隔再発率は、EXE+卵巣抑制群でTAM+卵巣抑制群より低かった(SOFT試験で7.0ポイント、TEXT試験で5.0ポイント)。
【評価】
長期結果ではTAMへの卵巣抑制追加の利益が明確化した。EXE+卵巣抑制は無病生存率についてTAM+卵巣抑制群に優り、その差は高リスク患者で顕著であった。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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