海外ジャーナルレビュー : 「癌」

早期乳がんでの術前化学療法は術後化学療法より再発リスクが高い:メタ解析
Long-term outcomes for neoadjuvant versus adjuvant chemotherapy in early breast cancer: meta-analysis of individual patient data from ten randomised trials [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The Lancet Oncology
年月:January 2018
巻:19
開始ページ:27
【背景】
早期の乳がんでも、乳房温存術を可能にすることなどを目的として術前化学療法が広く行われている。Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group(EBCTCG)は、早期乳がん患者において同じ化学療法を術前・術後で比較した、2005年以前開始のランダム化試験のメタ解析を実施した。
【結論】
10件の試験から4,756名が含まれた(追跡期間の中央値9年)。術前化学療法群の69%が部分/完全奏効を得た。乳房温存術は術前化学療法群で65%、術後化学療法群では49%であった。15年局所再発率は、術前化学療法群21.4%・術後化学療法群15.9%であった。15年遠隔再発率(38.2% vs. 38.0%)・乳がん死亡(34.4% vs. 33.7%)・全原因死亡(40.9% vs. 41.2%)に有意差は見られなかった。
【評価】
術前化学療法は多くの女性に乳房温存の選択肢をもたらしたが、引き替えに局所再発率の増加と関連した。放射線療法など局所再発を抑えるための治療計画が慎重に考慮される必要がある。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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