海外ジャーナルレビュー : 「癌」

がん治療薬の薬価は創薬コストに比して高すぎる?FDA承認薬の研究開発費を調査
Research and Development Spending to Bring a Single Cancer Drug to Market and Revenues After Approval [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:JAMA Internal Medicine
年月:November 2017
巻:177
開始ページ:1569
【背景】
現在、高額ながん治療薬が次々と登場しているが、その原因はしばしば研究開発費の高騰に帰せられている。Oregon Health and Science UniversityのPrasadらは、2006〜2015年に新たにFDA承認を受け、アメリカ市場に最初の医薬品を送り込んだ製薬企業(n=10)の累積研究開発費を、アメリカ証券取引委員会への提出書類から解析した。
【結論】
10社の開発期間は中央値7.3年で、5社は迅速承認、5社が通常承認であった。開発コストは中央値6億4800万ドル(1億5730万ドル〜19億5080万ドル)であった。年間資本コストを7%追加した場合のコストは7億5740ドル、年間機会費用を9%追加した場合には7億9360万ドルであった。10種の医薬品は、承認からの中央値4.0年間で計670億ドルを売り上げた(研究開発支出は計72億ドル)。
【評価】
創薬コストは先行研究の推定よりも大幅に小さいものであった(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26928437)。一般に高額な薬価が正当化されるのは、新薬の開発は多額のコストを要すると想定されているからであるが、本研究の分析はこうした信念に疑問を投げかける。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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