海外ジャーナルレビュー : 「癌」

ビタミンB6・B12サプリは男性の肺がんリスクを上昇させる?
Long-Term, Supplemental, One-Carbon Metabolism-Related Vitamin B Use in Relation to Lung Cancer Risk in the Vitamins and Lifestyle (VITAL) Cohort [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:Journal of Clinical Oncology
年月:October 2017
巻:35
開始ページ:3440
【背景】
ビタミンBによるがんの化学的予防に関する研究は多いが、近年、葉酸・ビタミンB12ががんリスクを上昇させるとする気がかりな報告がなされた。Ohio State University College of MedicineのBraskyらは、ビタミンサプリメントとがんリスクの関連を調査するVitamins and Lifestyle(VITAL)コホートにおいて、1-炭素代謝関連ビタミンBサプリメントの長期的利用と肺がんリスクとの関連を調査した(n=77,118)。
【結論】
ビタミンB6・葉酸・B12は、女性の肺がんリスクとは関連しなかった。一方、男性ではビタミンB6・ビタミンB12の個別サプリメント利用は30〜40%の肺がんリスク増と関連した。10年平均摂取量で見ると、最高位のビタミンB6摂取(>20 mg/d)・B12摂取(>55 μg/d)の男性で、リスクが約2倍となった(ハザード比1.82・1.98)。
【評価】
Ebbingらによる報告(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19920236)を裏書きする結果で、B6・B12の高用量摂取は控えた方が賢明であろう。この他、β-カロテンでも肺がんリスクの上昇が指摘されている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8127329)。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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