海外ジャーナルレビュー : 「癌」

マンモグラフィ検診は過剰診断を増やすが、死亡率への寄与は小さい?
Breast-Cancer Tumor Size, Overdiagnosis, and Mammography Screening Effectiveness [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:October 2016
巻:375
開始ページ:1438
【背景】
乳がんマンモグラフィ検診は、腫瘍の早期発見を促し生存率を改善すると見られているが、過剰診断も問題となっている。Dartmouth Institute for Health Policy and Clinical PracticeのWelchらは、Surveillance, Epidemiology, and End Resultsプログラムの40歳以上の女性で、マンモグラフィ検診が普及する前後での腫瘍サイズ分布・サイズ別乳がん発症率を算定した。
【結論】
マンモグラフィ検診の登場後、小サイズ腫瘍(2cm以下または非浸潤性)の割合は36%から68%に増加した。この変化は大腫瘍の発見減少よりも(10万人あたり30件減)、小腫瘍の増加(162件増)によるところが大きかった。差し引き132件は過剰診断の可能性があるほか、T2以上腫瘍での死亡率低下からは乳がん死亡率の少なくとも2/3は治療法の改善によるものと示唆された。
【評価】
著者らの先行研究(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26147578)からさらに踏み込んだ結論で、マンモグラフィの有効性に関する論争に火をつけるであろう。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(癌)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)
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