海外ジャーナルレビュー : 「看護」

COVID-19流行期間中休校・休園しなかったオーストラリアの場合
Transmission of SARS-CoV-2 in Australian educational settings: a prospective cohort study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護
ジャーナル名:The Lancet Child & Adolescent Health
年月:August 2020
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)での学校・幼児施設の問題は重要だが、信頼度の高い研究は少ない。オーストラリアでは出席率は低下したものの第一波期間中、ほとんどの学校が開校していた。同国The University of SydneyのMacartneyらは、ニューサウスウェールズ州(NSW)の小中高等学校(n=3,103)・幼児教育施設(n=約4,600)における、2020年1月25日〜4月10日の前向コホート研究の結果を報告している。
【結論】
15校と10園で、SARS-CoV-2感染者27名(子供12名、成人15名)が登校・登園した。その濃厚接触者は1,448名で、43.7%にPCR検査・抗体検査を行い、18名の二次感染が確認された(感染率1.2%)。3校で5名の二次感染(子供3名、成人2名)が確認された(感染率0.5%)。幼児施設10園の濃厚接触者497名のうち、9園で二次感染はなかったが、1園で成人6名と小児7名への感染があった(感染率35.1%)。全体で、二次感染者18名のうち5名(28.0%)は無症状であった(1歳児3名、15歳1名、成人1名)。
【評価】
COVID-19が小児で軽症であることは周知だが、集団伝播性の面からも「インフルエンザ以下」であることを示す強いエビデンスである。他方、アメリカから学校閉鎖が地域伝播抑止効果があるという研究が出ているが(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2769034)が、その論文の著者らも、大規模閉校・閉園が大人にもたらす行動変容の効果に注目している。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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