海外ジャーナルレビュー : 「看護」

PRINCESSが示す、高齢者のプロバイオティクス摂取は感染症予防に無効
Effect of Probiotic Use on Antibiotic Administration Among Care Home Residents: A Randomized Clinical Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:July 2020
巻:324
開始ページ:47
【背景】
高齢者介護施設で、「腸内環境を改善する」としてプロバイオティクス製品がよく使われているが、エビデンスは。英国University of OxfordのButlerら(PRINCESS)は、プロバイオティクス(乳酸菌[Lactobacillus rhamnosus GG: LGG]とビフィズス菌[Bifidobacterium animalis subsp lactis BB-12])の連日経口摂取が、高齢者介護施設入居者の抗菌薬投与を減らすかどうかを検証するRCTを行った(n=310、年齢中央値85歳、対照:プラセボ)。一次アウトカムは、感染症に対する1年間の累積抗菌薬投与日数である。
【結論】
プロバイオティクス使用の一次アウトカム効果を認めなかった。有害事象はプロバイオティック群で150件、プラセボグループで133件であり、入院はプロバイオティック群94名、プラセボ群78名だった。死亡は両群で有意差はなかった。
【評価】
プロバイオティクスの市場規模は世界的に拡大してきており、米高齢者介護施設での使用伸び率は年9%を超える、という。流行のアプローチに冷や水をあびせる結果で、感染症への効果に限定されてはいるが、インパクトは大きい。著者らは、下気道感染症はプロバイオティック群が多かった(p=0.02)、ともしている。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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