海外ジャーナルレビュー : 「看護」

中国発のICUせん妄リスク予測スコアDYNAMIC-ICU
Development and validation of a dynamic delirium prediction rule in patients admitted to the Intensive Care Units (DYNAMIC-ICU): A prospective cohort study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:看護
ジャーナル名:International Journal of Nursing Studies
年月:May 2019
巻:93
開始ページ:64
【背景】
諸種のせん妄予測ルール・ツールが発表されているが、発生前の静的因子による予測には限界がある。中国Capital Medical UniversityのWuらは、ICU看護師・医師がICU患者のせん妄リスクを動的な方法で評価することを可能にする予測規則、DYNAmic deliriuM predICtion rule for ICU patients(DYNAMIC-ICU)を開発・検証する前向コホート研究を行った(n=560)。CAM-ICU簡体字中国語版を使用してICU退室まで時間的にせん妄を評価し、疾病関連・医原性・環境的リスク因子、患者アウトカムデータを前向収集した。
【結論】
導出コホートで20.2%、検証コホートで20.5%にせん妄が発症した。ICU患者をせん妄リスク3レベルに階層化する7つの予測因子が同定された:素因因子(慢性疾患の病歴・聴覚障害)、疾患関連因子(入院時のAPACHE IIスコアの上昇)、医原性・環境的因子(鎮静薬/鎮痛薬の使用・留置カテーテル・睡眠障害)。構築された予測スコアのAUCは0.874〜0.907であった。このスコアによるせん妄リスクレベルの上昇に伴い、全原因死亡率と入院期間は劇的に上昇・延長した。
【評価】
既存の予測モデルと、APACHE IIスコア・感染・鎮静鎮痛剤使用・留置カテーテル使用、という因子が一致している。睡眠障害は有力な因子とみられるが、聴覚障害は独立予測因子としては認められていなかった。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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