海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

COVID-19重症患者では消化器合併症が多い?
Gastrointestinal Complications in Critically Ill Patients With and Without COVID-19 [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:November 2020
巻:324
開始ページ:1899
【背景】
COVID-19重症患者における消化器合併症が多く報告されているが、これらがCOVID-19に特有なものであるかは未明である。Massachusetts General HospitalのEl Mohebらは、同院ICUに入室しSARS-CoV-2感染が確認された急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者を過去のARDS重症患者とマッチングさせ、COVID-19の有無による消化器合併症の発生率を比較した。
【結論】
基準を満たしたCOVID-19 ARDS患者242名のうち、92名が非COVID-19 ARDS患者とマッチングされた。非COVID-19患者と比して、COVID-19患者では消化器合併症の発症率が高く(74% vs. 37%)、特に血清トランスアミナーゼ(55% vs. 27%)、重症イレウス(48% vs. 22%)、腸管虚血(4% vs. 0%)の発症が多かった。
【評価】
COVID-19によるARDS患者では、通常ARDSの2倍を超える消化器合併症が見られることを明らかにした。腸管虚血の存在は凝固障害に由来するCOVID-19特有の表現型を示唆するが、単施設研究の限界があり、より大規模な調査が望まれる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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