海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

無菌性髄膜炎と細菌性髄膜炎を弁別する臨床意思決定ルールを開発
Clinical Prediction Rule for Distinguishing Bacterial From Aseptic Meningitis [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Pediatrics
年月:September 2020
巻:146
開始ページ:e20201126
【背景】
CRPやプロカルシトニンは、細菌性髄膜炎の診断に大きな役割を果たすようになっている。スペインEuskal Herriko UnibertsitateaのMintegiらは、同国25施設の救急を受診した日齢29日から14歳までの髄膜炎小児患者のコホートにおいて、無菌性髄膜炎と細菌性髄膜炎を弁別するためのMeningitis Score for Emergenciesスコアを開発・検証した(n=1,009)。
【結論】
917名が無菌性髄膜炎、92名が細菌性髄膜炎であった。細菌性髄膜炎の予測因子として、プロカルシトニンが1.2 ng/mL超、髄液(CSF)中蛋白が80 mg/dL超、CSF好中球絶対数が1,000超、CRPが40 mg/L以上が特定され、MSEはこの4因子で構成された。MSEが1以上の場合、細菌性髄膜炎の感度100%、特異度83.2%、陰性適中率100%であった。
【評価】
CSFに依存するBacterial Meningitis Score for Childrenが20年以上前から存在するが、細菌性髄膜炎の見逃しがあり得ることも示されている。新たなスコアは、プロカルシトニンとCRPを加えてより正確な弁別を可能にした。特異度も高く不要な抗菌薬療法の削減にも資するだろう。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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