海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

新型コロナ重症患者でステロイドが死亡率低下効果示す:RCTのメタ解析
Association Between Administration of Systemic Corticosteroids and Mortality Among Critically Ill Patients With COVID-19: A Meta-analysis [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:September 2020
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
新型コロナウイルス感染症COVID-19の重症患者に対する治療では、これまで多くの薬剤が検討されてきたが決定的な効果を示したものはない。WHO Rapid Evidence Appraisal for COVID-19 Therapies (REACT) Working Groupは、COVID-19重症患者でコルチコステロイドを検証したランダム化比較試験7件の事前指定メタアナリシスを実施した。
【結論】
1,703名の患者が解析に含まれた。バイアスリスクは、7件のうち6件で「低」であった。コルチコステロイド群の患者678名のうち222名が死亡、通常治療/プラセボ群では1,025名のうち425名が死亡し、固定効果解析でのオッズ比は0.66であった。ステロイドの種類別では、デキサメタゾンでオッズ比0.64、ヒドロコルチゾンで0.69(非有意)、メチルプレドニゾロンでは0.91(非有意)であった。
【評価】
解析に含まれるCoDEX試験・REMAP-CAP試験の結果とともにJAMA誌に公表された。入院患者を対象としたRECOVERY試験ではすでにデキサメタゾンの効果が示されており、重症患者でも有意に死亡を減少させた。WHO、さらに日本の新たなガイドラインでもデキサメタゾンが強く推奨されている。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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