海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

絵文字ボタンデバイスで救急スタッフ・患者のストレスをリアルタイムに測定
Capturing Real-Time Emergency Department Sentiment: A Feasibility Study Using Touch-Button Terminals [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Annals of Emergency Medicine
年月:June 2020
巻:75
開始ページ:727
【背景】
救急環境はスタッフと患者の双方にストレスをもたらし、その解決のためにさまざまな模索が続いている。University of PennsylvaniaのAgarwalらは、救急の医師およびナースのステーションと患者出口に、4つの絵文字ボタン(とてもよい・よい・わるい・とてもわるい)をもつ端末を設置し、記録された感情と患者ボリューム変数との相関を検討した。
【結論】
5ヵ月間で13,849回の感情が記録され、うち医療従事者のものは9,472回あった。医療従事者の感情は否定的なものが多く(58.7%)、診察待ち患者・待機患者の数と相関した。また医療従事者の肯定的な感情は、診察を受けずに帰宅した患者の数と相関した。待機患者が多くなると、記録される感情の総数も増加した。患者の否定的な感情は、診察待ち・待機・無診察帰宅のいずれとも相関した。
【評価】
日本でも空港などで見ることの出来るカスタマー・フィードバック・デバイスを用いて、救急スタッフの感情をリアルタイムに収集するというコンセプトのフィジビリティ研究である。この種のデバイスで得られたデータについては、極端に偏る(平静時は素通りされがち)という批判もあるが、救急のような環境でリアルタイムな感情データは貴重であり、利用可能性は開かれている。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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