海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

ICU患者でのカロリーフル経腸栄養、長期QOL・機能アウトカムも変わらず:TARGET試験の6ヶ月結果
Outcomes Six Months after Delivering 100% or 70% of Enteral Calorie Requirements during Critical Illness (TARGET). A Randomized Controlled Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine
年月:April 2020
巻:201
開始ページ:814
【背景】
TARGET試験は、オーストラリア・ニュージーランドの46施設ICUで人工呼吸を受ける成人患者(n=3,957)を対象に、高エネルギー(1.5 kcal/mL)または通常(1 kcal/mL)の経腸栄養(1 mL/kg/h)を行う二重盲検ランダム化比較であり、さきに1.5 kcal群と1 kcal群の死亡率その他アウトカムに差がないことを示している。Royal Melbourne HospitalのDeaneらは、同試験における6ヶ月後のQOL、職業復帰、日常活動、死亡・障害アウトカムを報告した。
【結論】
180日死亡率は1.5 kcal群で29.6%、1 kcal群で28.1%と同等であった(相対リスク1.05)。ランダム化後中央値185日目で、生存患者2,492名が調査を受け、EQ5D5L視覚的アナログスケールは中央値75、群間差は0であった。65歳以下の818名のうち56%が職場復帰し、これも両群に差はなかった。障害・日常活動にも差はみられなかった。
【評価】
死亡率だけでなくQOLや機能的アウトカムにも長期的な差がないことを明らかにした。カロリー必要量フルでの栄養を目指す必要はないと考えられる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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