海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

ICU日記はICUサバイバーのPTSDを減らせるか:系統的レビュー・メタ解析
The Effect of ICU Diaries on Psychological Outcomes and Quality of Life of Survivors of Critical Illness and Their Relatives: A Systematic Review and Meta-Analysis [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Critical Care Medicine
年月:February 2019
巻:47
開始ページ:273
【背景】
ICU退室後の重症疾患サバイバーでは、不安や抑うつ、さらには心的外傷後ストレス障害(PTSD)がしばしば見られ、これらを予防するための介入が模索されいてる。オーストラリアUniversity of QueenslandのMcIlroyらは、システマティックレビュー・メタアナリシスにより、ICU患者とその家族におけるICUダイアリーの有無と退室後のPTSD症状への影響を調査した。
【結論】
8件が解析に含まれた。3件の研究から、ICUダイアリーはサバイバーのPTSDを有意に減少させなかった(リスク比0.75)。一方、2件の研究からは、不安症状(0.32)・抑うつ症状(0.39)の有意な改善が認められた。2件の研究は、サバイバーの親族におけるPTSDの改善を報告した。またサバイバーの健康関連QOLも、SF-36スコアで平均11.46改善した。
【評価】
ICUダイアリーは、家族・訪問者・医療スタッフの手で日々の出来事・治療などを記録することで、ICU入室中の記憶の欠落・歪みを補完し、退室後の回復を助けることが期待されている。このメタ解析でも精神症状・QOLへの効果が示されたが、対象研究数は少なく、大規模な前向研究で確認されることが望まれる。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2018

今日の治療薬 2018
出版社:南江堂

4,968 円(税込)

ポケット医薬品集 2018年版

ポケット医薬品集 2018年版
出版社:南山堂

5,076 円(税込)

今日の治療指針 2018年版 デスク判

今日の治療指針 2018年版 デスク判
出版社:医学書院

20,520 円(税込)

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017
出版社:協和企画

4,536 円(税込)

Medical Online English Site