海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

心停止患者における病院前の高度気道管理、ショック非適応例で有効か:日本30万人のデータから
Pre-hospital advanced airway management for adults with out-of-hospital cardiac arrest: nationwide cohort study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:British Medical Journal
年月:February 2019
巻:364
開始ページ:l430
【背景】
心停止患者に対する病院到着前の高度気道管理(advanced airway management)は利益を有するのか、議論が続いてる。日本Jikei University School of Medicine(東京慈恵会医科大学)のIzawaらは、All-Japan Utstein Registryのショック適応または非適応の院外心停止成人患者において、心肺蘇生におけるAAMと生存退院率・1ヶ月生存率との関連を調査した(n=310,620)。
【結論】
ショック適応コホート(n=20,516)の41.2%、ショック非適応コホート(n=290,104)の42.0%がAAMを受けていた。時間依存性の連続傾向スコアマッチングを行うと、ショック適応コホートではAAM実施群(19.2%)・非AAM実施群(18.6%)で有意な差はなかった(調整リスク比1.00)一方で、ショック非適応コホートではAAM実施群(2.3%)・非AAM実施群(1.8%)と、AAM実施群で良好であった(調整リスク比1.27)。
【評価】
同著者らによる先行研究(https://doi.org/10.1016/j.resuscitation.2018.04.024)では、AAMまでの時間が有効性を左右することが示されいてるが、この研究ではショック適応患者では効果なし、ショック非適応患者で有効という結果となった。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2018

今日の治療薬 2018
出版社:南江堂

4,968 円(税込)

ポケット医薬品集 2018年版

ポケット医薬品集 2018年版
出版社:南山堂

5,076 円(税込)

今日の治療指針 2018年版 デスク判

今日の治療指針 2018年版 デスク判
出版社:医学書院

20,520 円(税込)

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017
出版社:協和企画

4,536 円(税込)

Medical Online English Site