海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

緊急挿管時の筋弛緩薬、スキサメトニウムとロクロニウムで差はない
Emergency Department Intubation Success With Succinylcholine Versus Rocuronium: A National Emergency Airway Registry Study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Annals of Emergency Medicine
年月:December 2018
巻:72
開始ページ:645
【背景】
迅速導入気管挿管(Rapid Sequence Intubation)で用いられる筋弛緩薬としてスキサメトニウムとロクロニウムがあるが、いずれが優れるかについては十分なデータがない。San Antonio Uniformed Services Health Education ConsortiumのAprilらは、アメリカNational Emergency Airway Registryから22施設の救急部で行われた全ての挿管のデータを入手、スキサメトニウム投与患者とロクロニウム投与患者の初回挿管成功率その他のアウトカムを比較した。
【結論】
スキサメトニウムを用いて2,275件、ロクロニウムを用いて1,800件のRSIが行われた。初回挿管成功率はスキサメトニウム患者で87.0%、ロクロニウム患者では87.5%であった。有害事象発生率はそれぞれ14.7%・14.8%であった。
【評価】
コクランレビューはスキサメトニウムがよりよい挿管状態を作り出すとしたが(http://doi.org/10.1002/14651858.CD002788.pub3)、救急セッティングでの最初の大規模調査となった本研究では臨床的な差は見出されなかった。両剤とも安全に使用可能である。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2018

今日の治療薬 2018
出版社:南江堂

4,968 円(税込)

ポケット医薬品集 2018年版

ポケット医薬品集 2018年版
出版社:南山堂

5,076 円(税込)

今日の治療指針 2018年版 デスク判

今日の治療指針 2018年版 デスク判
出版社:医学書院

20,520 円(税込)

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017
出版社:協和企画

4,536 円(税込)

Medical Online English Site