海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

成人のDV・虐待被害をスクリーニングする
Screening for Intimate Partner Violence, Elder Abuse, and Abuse of Vulnerable Adults: Evidence Report and Systematic Review for the US Preventive Services Task Force [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:October 2018
巻:320
開始ページ:1688
【背景】
アメリカ予防医療作業部会(USPSTF)は妊娠可能年齢女性でのパートナー暴力(IPV)スクリーニングを推奨しているが、高齢者や社会的弱者の虐待に関するエビデンスは不足している。University of North CarolinaのFeltnerらは、USPSTF勧告の更新のために、IPV・高齢者虐待・社会的弱者虐待の徴候がない成人におけるスクリーニングがもたらす利益と害を評価するため、既存研究のシステマティックレビューを実施した。
【結論】
30件の研究が含まれた(N=14,959)。IPVスクリーニングの有無を比較したランダム化比較試験は3件で(n=3,759)、IPVまたはQOLの改善は示されなかったが、スクリーニングによる害は報告されなかった。過去1年以内のIPVまたは現在の虐待を発見するためのスクリーニングツールを評価した9件の研究では、感度は46〜94%、特異度は38〜95%であった。IPVが発見された女性への介入を評価したRCTは11件で(n=6,740)、自宅訪問や行動カウンセリングにより妊婦でのIPVを有意に減少させた。高齢者/社会的弱者の虐待に関して、スクリーニング・介入を評価した研究はなかった。
【評価】
スクリーニングはIPV被害者を特定可能であったが、IPVスクリーニング自体で何らかのベネフィットがあるわけではなく、IPV発見後の効果的な介入が重要とみられる。改訂後もスクリーニングの推奨度はBであった(http://doi.org/10.1001/jama.2018.14741)。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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