海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

ARDSでないICU患者での低一回換気量に利益なし:PReVENT試験
Effect of a Low vs Intermediate Tidal Volume Strategy on Ventilator-Free Days in Intensive Care Unit Patients Without ARDS: A Randomized Clinical Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:October 2018
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
低一回換気量による肺保護的換気は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者での標準ケアとなっているが、非ARDS患者での利益はあるか。PReVENT Investigatorsは、オランダの6施設ICUで、ARDSでなく早期抜管が見込まれない人工呼吸患者(n=961)に対し、低一回換気量または標準一回換気量を割り付けるランダム化比較試験を実施した。
【結論】
28日目までの人工呼吸不要日数は、標準治療群・低一回換気量群とも21日であった。ICU滞在日数(6日 vs. 6日)、入院日数(14日 vs. 15日)、28日死亡率(34.9% vs. 32.1%)、90日死亡率(39.1% vs. 37.8%)にも差はなかった。ARDS、肺炎、重度の無気肺、気胸の発生率にも有意差はなかった。
【評価】
ARDSにおける低一回換気量の死亡率低下効果は確立されているが(http://doi.org/10.1056/NEJM200005043421801)、非ARDS患者での本試験では一回換気量はアウトカム差をもたらさなかった。同テーマでEPALI試験も行われている(NCT02070666)。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
今日の治療薬 2018

今日の治療薬 2018
出版社:南江堂

4,968 円(税込)

ポケット医薬品集 2018年版

ポケット医薬品集 2018年版
出版社:南山堂

5,076 円(税込)

今日の治療指針 2018年版 デスク判

今日の治療指針 2018年版 デスク判
出版社:医学書院

20,520 円(税込)

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2017
出版社:協和企画

4,536 円(税込)

メディカルオンライン イーブックス
Medical Online English Site