海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

心停止蘇生後の高酸素の有害性をプロスペクティブに確認
Association Between Early Hyperoxia Exposure After Resuscitation From Cardiac Arrest and Neurological Disability: Prospective Multicenter Protocol-Directed Cohort Study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Circulation
年月:May 2018
巻:137
開始ページ:2114
【背景】
心停止から蘇生した後の高酸素曝露は有害であるとするエビデンスが蓄積されつつある。Cooper University HospitalのRobertsらは、心停止後に自己心拍を再開し目標体温管理と人工呼吸を受ける患者で、動脈血酸素分圧(PaO2)と神経学的アウトカムとの関連を検証する多施設・前向コホート研究を実施した(n=280)。
【結論】
患者の38%で、心拍再開後6時間以内に高酸素血症(PaO2 > 300 mmHg)。神経学的不良な退院は高酸素血患者の77%、非高酸素血患者の65%であった。多変量解析では、高酸素曝露が1時間延長するごとに神経学的不良アウトカムのリスクが3%上昇した。神経学的不良アウトカムとの関連は、PaO2が300 mmHg以上で現れることも判明した。
【評価】
蘇生後早期の高酸素曝露が有害であることを前向に確定した。心停止患者における病院前での酸素titrationを検証するパイロットRCTも行われている(https://doi.org/10.1016/j.resuscitation.2018.04.019)。
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The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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