海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

周術期心筋梗塞(PMI)の概念は「人工的」?
Implications of Alternative Definitions of Peri-Procedural Myocardial Infarction After Coronary Revascularization [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:Journal of the American College of Cardiology
年月:8 2020
巻:76
開始ページ:1609
【背景】
周術期心筋梗塞(PMI)には斉一定義がない。イギリスLondon School of Hygiene and Tropical MedicineのGregsonらは、EXCEL試験(PCI vs. CABG)参加LMCAD患者データに基づき、諸定義とPMI発生率・臨床的意義の関連性を検討した。
【結論】
前指定プロトコル定義PMI(PMIProt)は両手法同等にCK-MB著増を要件とし、Third Universal Definition of MI types 4a/5(PMIUD)の要件ではバイオマーカー増の幅が小さく、両手法で異なる心筋虚血エビデンスが使われていた。PMIProtでは、PMIはPCI後患者の3.6%、CABG後患者の6.1%に発生したが、PMIUDでは各4.0%・2.2%であった。PMIProtとPMIUDはともに5年心血管因死亡リスクと関連した。ただし、PMIProtが両手法で心血管死亡リスクと関連した一方、PMIUDはCABG後のみで関連した。このような関係は全因死でも、PMIUDにおけるバイオマーカー諸定義に関しても同様であった。バイオマーカーの著増(CK-MB≧10×・トロポニン≧70×)だけが死亡率と関連した。
【評価】
「PMI」の発生率と臨床的意義は定義に依存する、という見方を補強する結果である。ほんとうに重要なのは長期死亡率であり、両手法のPMIを比較することにはあまり意味がない、という意見さえ存在するようである。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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