海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

イタリアから「COVID-19川崎病様病態(MIS-C)」を報告
An outbreak of severe Kawasaki-like disease at the Italian epicentre of the SARS-CoV-2 epidemic: an observational cohort study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:The Lancet
年月:May 2020
巻:395
開始ページ:1771
【背景】
COVID-19流行地域から川崎病類似疾患の集団発生が報告されている。イタリアHospital Papa Giovanni XXIIIのD'Antigaらは、過去5年間に同病院で川崎病類似疾患の診断を受けた患児をCOVID-19流行前(I群:n=19)と流行後(II群:n=10)に分け、その特徴を評価する後向コホート研究を行った。
【結論】
I群に比べ、II群は月間発生率が高く(0.3例/月 vs. 10例/月)、平均発症年齢が高く(3.0歳 vs. 7.5歳)、心臓病変(10% vs. 60%)、川崎病ショック症候群(0% vs. 50%)、マクロファージ活性化症候群(0% vs. 50%)の発生頻度が高く、ほとんどがステロイド補助療法を必要とした(16% vs. 80%)。
【評価】
英・米・伊から報告されたCOVID-19感染関連川崎病類似病態のうちでの、最初にトップ誌公表された研究である。より高年齢での発生、より重症という特徴は英米でも確認されている。ただし、SARS-CoV2は抗体陽性が8例で、PCR確認は1例だけである。CDCはMIS-Cと命名した(https://www.dailymail.co.uk/news/article-8321925/US-issues-alert-COVID-19-linked-childhood-illness.html)。発生は稀で、イタリアグループは「1000人に一人だろう」としている。6月8日現在、日本からの報告はない。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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