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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | The Lancet |
年月: | December 2019 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
PCIが左冠動脈主幹部(LMCA)病変でもCABGと同等というEXCEL結果は、大きな反響を広げた。同主題試験であるNOBLEのHolmら(デンマークAarhus University Hospital)は、同試験の5年結果を発表している(PCI:n=598、CABG:n=603)。一次エンドポイントはMACCE(全死因死亡・処置非関連心筋梗塞・再灌流再施行[RR]・脳卒中)である。
【結論】
一次エンドポイントでのPCIのCABGへの劣性を認めた(HR:1.58)。死亡率は両群で同等だったが、PCI群では処置非関連心筋梗塞がHR:2.99、RRがHR:1.73であった。
【評価】
EXCEL 5年結果(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1909406)と両立せず、論争に油を注ぐ結果となった。PRECOMBAT・SYNTAXデータを加えたメタアナリシスを、ということが一つの調停案である。