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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | European Heart Journal |
年月: | November 2019 |
巻: | 40 |
開始ページ: | 3593 |
【背景】
COMMANDER HFは、非AFの虚血性HFrEF患者へのリバーロキサバン投与の有効性を検証した大規模RCTであった。一次エンドポイント(MACE)無効性が示されたが、脳卒中予防有効性が示唆された。同試験のMehraら(Brigham and Women’s Hospital)は、再解析により同薬低用量投与の正味の臨床効果の検出を試みた。
【結論】
諸因子調整後、低用量リバーロキサバンの全原因脳卒中・TIA低減効果を認めた(aHR:0.68[イベント数1.29 vs. 1.90/100人年])。脳卒中/TIAイベント予防のNNTは、164人/年であった。安全性にプラセボとの差はなかった。
【評価】
複合一次エンドポイント無効であった臨床試験を再解析して有効適応を掘り出した。著者らは、AF患者へのリバーロキサバン使用の場合と同様に、CHA2DS2VAScスコアが使える、としている。