海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

TIA・軽症脳梗塞後の5年間脳卒中再発率は約10%
Five-Year Risk of Stroke after TIA or Minor Ischemic Stroke [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:June 2018
巻:378
開始ページ:2182
【背景】
TIAや軽症脳卒中後の脳卒中を中心とする心血管リスクは。フランスBichat HospitalのAmarencoら(TIAregistry)は、世界41施設からの3,847例を対象とする前向解析を行った。一次アウトカムは、5年以内の脳卒中・急性冠症候群・心血管イベントによる死亡である。
【結論】
一次アウトカムの推定累積発生率(ECR)は12.9%、その50.1%は2-5年後に起こっていた。脳卒中のECRは9.5%で、43.2%が2-5年後に起こっていた。脳卒中の予測因子は、脳卒中と同側の主幹動脈の動脈硬化、心原性塞栓、登録時のABCD2スコア4以上、であった。5年間での全原因・心血管イベント因・頭蓋内出血因・大出血因死亡率は、各10.6%・2.7%・1.1%・1.5%であった。
【評価】
TIA・軽症脳卒中に対する治療・管理の進歩で脳卒中再発率は低下しており、従来の研究の12-20%という見積もりより確実に下がってきている。ただし、治療の高度化・精緻化にも関わらず近10%、というのはなお高く、高齢化が壁となることもありえる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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